売り上げでは大手にかなわなくとも、ファンの方々を含めた私たちチームから幸せを世界に広めてく。世界平和に貢献できると信じています。

対談を終えて(藤田 康人)

 ビールをはじめとしたアルコールは、ひと昔前は健康にネガティブな影響があるものとしてヘルスケア視点では忌避される傾向がありました。しかし、ビールを中心として生まれる誰かとの時間は、心の健康に良い影響を与えることは事実です。

 ヤッホーブルーイングは、ビールのキレやコクといった画一的なコミュニケーションに頼らず、製品の持つ魅力をヤッホーらしさあふれるコンテンツにのせ、提供し続けてきました。

 井手さんの“売り上げに直結しなくても楽しいと感じることや、幸せにつながることを自分たちの提供できる価値とする“という言葉が印象的です。事実、その世界観に共鳴する人々がつながり、コロナ禍においても彼らのクラフトビールとイベントは、表面的なマーケティングや販売戦略で得られないほどの熱量と成果を生み出しました。

 その背景には、強力なチームの団結力がありましたし、顧客を想うスタッフ一人ひとりの人間力が見え隠れしています。「商品の機能や目先の利益よりも、ビールを通して何を届けるのか考え続ける」という彼らのメンタリティこそ、ウェルビーイング戦略の根幹を担う思想だと感じています。

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