その修斗で活躍する総合格闘家が「RIZIN」や「UFC」、「ベラトールMMA」、「ONE」など大舞台で活躍する事例も数多い。
前田日明に高田延彦、船木誠勝に小川直也も
「総合格闘技」の言葉を世に出した前田氏も、元はと言えば新日本プロレスが原点だ。
新日本から第一次UWFに参加し、そこで格闘プロレスのファイトスタイルを確立。再び新日本プロレスへUターンし、1986年9月に両国国技館で行われたWKA・USクルーザー級王者ドン・ナカヤ・ニールセンとの異種格闘技戦が名勝負になると猪木さんに代わる「新格闘王」の称号を得て人気が一気に爆発した。
1988年4月にUWFを再旗揚げし、一大ムーブメントを巻き起こした。その第二次UWFの解散後、前田氏はWOWOWと中継権契約を締結して格闘ネットワーク「リングス」を設立し、ロシアやオランダ、ブラジルなど世界中の強豪格闘家を数多く招聘。かつてPRIDEなどで一世を風靡し、おそらく格闘技ファンでなくてもその名を知っているエメリヤ・エンコ・ヒョードル(ロシア)やアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)がブレイクするきっかけとなったのは、そもそも前田氏が主宰したリングスのリングだ。
リングス解散後の前田氏はセミプロ大会「アウトサイダー」を定期的に開催し、アマチュア選手の育成に尽力している。このアウトサイダーで格闘家デビューを果たした朝倉未来と朝倉海の朝倉兄弟は今、RIZINの人気スター選手だ。