日産陸別試験場での新型フェアレディZ試乗会の様子(筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 日産の新型「フェアレディZ」に日産の北海道陸別(りくべつ)試験場(足寄郡陸別町)で試乗した。

 試乗の前夜、同車の商品企画をゼロから立ち上げた田村宏志氏(現在は商品企画部ブランドアンバサダー)がプレゼンテーションし、新型Zに対する思いを語った。そのプレゼンのなかに「ZとGT-Rの違い」という資料があった。

 ここで言う「Z」は、1969年に登場した初代の型式「S30」から続く歴代フェアレディZ全体ではなく、今回登場した型式「RZ34」を指す(スポーツカーファンは歴代モデルを「RZ34」のように型式で呼ぶことが多い。GT-Rの場合、現行モデルの型式は「R35」である)。

 日産はRZ34とR35を「ビューティ&ビースト(美女と野獣)」と表現する。RZ34が美女で、R35は野獣というわけだ。

 また、商品コンセプトとして、RZ34を「一目で心惹かれいつまでも愛し続けられる」、R35を「究極のドライビングプレジャーの追求」と説明している。