(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)
トヨタ自動車が珍しい製品説明会を開いた。
トヨタのスポーツカーブランドである「GR」(ジーアール)と、プレミアムブランド「レクサス」のメディア向け製品説明会を、都内の同じ会場で時間をずらして連続して行ったのだ。
トヨタにとってカローラとは
最初に通された一室には、「GRカローラ」が展示されていた。GRカローラは、最高出力304PSの1.6リッターターボエンジンを搭載する、カローラ史上最強とも呼べるハイパフォーマンスモデルである。2022年3月31日(現地時間)に米カリフォルニア州ロングビーチで世界初公開された。
今回は、日本仕様である「GRカローラ RZ」と、車両開発におけるマスタードライバーを務める豊田章男社長(通称「モリゾウ」)の名をつけた2シーターモデル「GRカローラ モリゾウエディション」がともに世界初公開となった。
カローラは、1966年に登場してから現行の12代目まで、セダン、ツーリング、SUVなどさまざまなモデルがつくられ、日本を代表する大衆車として世界中に広く普及している。また、70年代にトヨタが世界ラリー選手権で初優勝を飾ったのがカローラであり、トヨタを代表するスポーツカーでもある。