試乗したスバル「ソルテラ」。箱根周辺の有料道路にて(筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 トヨタ自動車とスバルが共同で、BEV(電気自動車)をじっくり体験できる報道陣向け試乗会を開催した。

 全体の走行ルートは「東京~静岡~名古屋~金沢~軽井沢~東京」という長丁場である。両メーカー関係者らが試乗車と一緒にキャラバンを組んで移動するという、これまであまり例のないタイプの取り組みだ。

 参加する報道陣はこれら区間から1つを選ぶ。筆者は「東京~静岡」の走行枠で参加した。

 これまで、トヨタは袖ヶ浦レースウェイ(千葉県袖ヶ浦市)での「bZ4X」(ビーズィーフォーエックス)のサーキット走行を、またスバルは群馬サイクルスポーツセンター(群馬県利根郡みなかみ町)での「ソルテラ」の雪上走行を、それぞれプロトタイプを使って実施してきた。その上で今回は、「リアルワールドで、充電も体験しながらBEVの実態を感じてほしい」(スバル関係者)という狙いがある。

 筆者はまず都内からスバル「ソルテラ」4WDに乗って乗り換えポイントの富士スピードウエイ(静岡県駿東郡小山町)まで走り、その後、トヨタ「bZ4X」4WDに乗り換えて、この日の最終目的地であるJR静岡駅を目指した。

トヨタ「bZ4X」(手前)。乗り換えポイントの富士スピードウエイにて(筆者撮影)