アプリ「SUBAROAD」をスマートフォンにダウンロードし、「フォレスター SPORT」で房総ルートに向けてスタートする様子(筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 いまや、多くの人にとってスマートフォン(スマホ)は生活必需品として手放せない存在になっている。スマホがこれだけ普及した要因の1つとして、様々なアプリをダウンロードして自分の用途や趣味に合わせてカスタマイズできる点が挙げられるだろう。

 自動車業界には、そうした考え方をクルマにも車載器で応用しようという動きがあった。

 ここで言う「車載器」とは、カーナビ、ラジオ、テレビなど、ディスプレイの操作画面を備える車内の機器を指す。従来はもっぱらオーディオ機器だったが、カーナビが普及したことで用途が広がり、それに伴い、各社が車載器向けアプリ事業を積極的に展開するようになった。

 だが最近は、各社の車載器向けアプリ事業は以前ほどの目立った動きがみられないようである。一体なぜなのか。

欧米と差がついた車用スマホアプリの普及

 まず、クルマとアプリとの関係について、この15年ほどの市場の動きを振り返ってみよう。