歴代フェアレディZが並ぶ日産の展示(筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

「我が国に成熟した自動車文化を創生する」というコンセプトを掲げ、2016年に始まった旧車(ヘリテージカー)関連イベント「オートモービル・カウンシル」が、今年も幕張メッセで開催された(2022年4月15日~17日)。

 主催者発表によると、出展者は自動車メーカーやインポーターが7社、ヘリテージカー販売店が23社、そしてオーナーズクラスが3団体など合計76の企業と団体にのぼる。

 最近は、若い世代を含めて“昭和ブーム”が起こっており、衛星テレビ放送では日本のヘリテージカーを扱う専門番組が複数放映されている。そうした影響もあるのだろう、オートモービル・カウンシルには幅広い世代が来場していたようだ。

往年のスーパーカーも

 会場に入ってすぐ右側には、メルセデス・ベンツを扱うヤナセクラシックカーセンターのブースがあった。同社関係者は「最近の売れ筋は、1960年代モノと、比較的年代の浅い80~90年代モノという大きく2つに分けられている」と指摘する。