袖ケ浦フォレストレースウェイで実施された「bZ4X コンセプト」試乗会の様子(筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 トヨタ自動車の新型BEV(電気自動車)「bZ4X コンセプト」に試乗した。

(注:トヨタをはじめとする自動車メーカー各社は、最近、電気自動車の表記方法を「BEV(バッテリーEV)」とすることが多いため、本稿でもBEVという名称を使う。)

 bZ4Xはスバルと共同開発したSUVタイプのBEVであり、2021年10月にオンラインで車両概要が発表された。トヨタは日本国内発売を2022年半ばとしている。それに先立ち、報道陣向け試乗会が袖ケ浦フォレストレースウェイ(千葉県袖ケ浦市)で開催されたのだ。

「bZ4X コンセプト」が走行する様子(出所:トヨタ自動車)

「e-TNGA」の本格導入をついに決断

 試乗の感想を紹介する前に、トヨタのBEV戦略について簡単に振り返っておこう。