「バッテリーEV戦略に関する説明会」発表会場となったトヨタの体感施設「MEGA WEB(メガウェブ)」には大勢の報道陣が集まった(筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 トヨタ自動車は2021年12月15日、「バッテリーEV戦略に関する説明会」を実施し、2030年までにバッテリーEV(電気自動車)のグローバル販売台数で年間350万台を目指すと発表した。

 具体的には、2030年までに30車種のバッテリーEVを展開する。今回の発表では、2022年から発売する「bZ4X」と、小型セダン、中型SUV、2ドアスポーツカー、小型オフロード車、そしてピックアップトラックなどトヨタとレクサスのバッテリーEVコンセプトモデル15車種を一気に公開し報道陣を驚かせた。

 トヨタは2021年5月の段階で、2030年までのバッテリーEV販売目標を200万台としていたが、一気に150万台を上乗せしたかたちだ。

 会見で豊田章男社長は、この150万台増について「中堅自動車メーカーの年間台数に匹敵する極めて大きな数」と表現し、トヨタのEVシフトに対する本気度を示した。また、高級ブランドのレクサスでは2035年までに新車100%EV化を目指すことも合わせて発表した。

2030年までにEV/FCVの新車販売台数350万台を目指すと発表(筆者撮影)