都内で実施されたダイハツ「ロッキー」、トヨタ「ライズ」の公道試乗会の様子(筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 ダイハツ工業は2021年11月1日、コンパクトSUV「ロッキー」と、トヨタ自動車にOEM(相手先ブランド製造)供給している「ライズ」の一部改良を行い、ハイブリッド車を追加した。

 ダイハツのハイブリッドシステムの名称は「e-SMART HYBRID」(イースマート・ハイブリッド)という。技術的には、エンジンを発電機のみとして使いモーター駆動するシリーズハイブリッドだ。

日産「e-POWER」は日本市場向けだった?

 シリーズハイブリッド車は、日産が先行して日本でシェアを拡大している。2016年から「ノート」にシリーズハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載して市場導入すると、ノートがサニー以来約30年ぶりに日本市場で車種別の月販販売台数トップになるなど、日産にとって日本市場での新たな武器となっている。

 直近では2020年末に第2世代e-POWER搭載の新型ノートを導入したほか、SUV「キックス」やミニバン「セレナ」にもe-POWERを採用し、日産の主力技術として日本では定着している。

セレナにも搭載されている日産「e-POWER」(筆者撮影)