カントリーロードは、多くの自動車メーカーが走りをチューニングするために使うドイツのニュルブルクリンクをイメージして設計されている。ニュルブルクリンクとこうした一般路との組み合わせでテスト走行してクルマを仕上げていくのが、一般的な自動車メーカーのスポーツカーのテスト方法である。
筆者はこうした状況下で走らせたRZ34から、タイヤと路面との接地感が高いという印象を受けた。
その接地感の高さにより、時速180kmでの高速巡航でも、大きくステアリングを切り返す時速70km程度でのS字カーブでも、または市街地でゆったりと走るようなイメージのシチュエーションでも、安心してRZ34を操ることができた。
開発スタッフからも接地感という言葉が何度も出てきた。接地感を高めることが、ドライバーとRZ34が気持ちよくダンスをするために必要不可欠な改善点だったのだ。
大胆な改良・補強で接地感を追求
RZ34の車体は、基本的に先々代モデルのZ33、先代モデルのZ34と同じだが、各所がZ34と比べてかなり大胆に改良・補強されている。
たとえばサスペンションでは、高性能なモノチューブ式ショックアブソーバーを採用、フロントサスベンションの設計も見直している。ステアリングは電動式を採用し、ドライバーの操作に対するクルマの動きのバランスを徹底的に追求したという。