今回のウクライナ戦争で、露軍のダメダメぶりが世界にはっきり露呈しました。特に戦車を中心とする陸軍力は「世界最強」というロシアのこけおどしが、完全に化けの皮を剝がされた。
でもこれ、ロシアだけが弱いということではないと考えるべきなのです。
すでに「戦車」という兵器が「軍馬」に近づいている。つまり、パレードで昔を懐かしむ退役軍人など、高齢者の目を楽しませる、郷愁の対象に変質しつつあるのです。
ナチスの模倣が大好きなプーチン
試みにプーチンが捏造した21世紀ロシア連邦の懐古趣味祝典「5月9日軍事パレード」(https://www.youtube.com/watch?v=0WTngzAyQhA)を見てみましょう。
前回稿にも記した「ナチス・ドイツに勝利した日」として祝われる「5月9日」。
これは「革命嫌い」のプーチンが11月7日の革命記念日廃止と共に、社会の実力者高齢層に受けるよう演出された、いわば「やくざの盃事」にも似た「クレムリン伝統風イベント」です。
上の動画リンク(https://www.youtube.com/watch?v=0WTngzAyQhA)で54分近辺以降、様々な戦車や軍用車両が登場します。
しかし、多くは「ナチスと戦った時期」の軍備、つまり第2次世界大戦モデルで、いまウクライナに投入しても使いものにはならない「クラシックカー」だそうです。
ちなみに1時間25分以降に映るプーチンの戦没者慰霊、献花のシーンは、ナチスドイツのニュルンベルク党大会でのヒトラーの慰霊シーンを思わず想起させます。
ご興味の方は、党大会を記録したレニ・リーフェンシュタール監督映画「意志の勝利」(https://www.nicovideo.jp/watch/sm2579419)のリンク、12分近辺と比較されると、様々な異同が目に留まることでしょう。
プーチンはよほどナチスの手法に引っかかりがあるようです。