内閣改造・党役員人事は?
今後、想定される政治日程をまとめてみる。
9月17日 総裁選告示
9月29日 総裁選投開票
? 内閣改造・党役員人事
10月5日 衆院選公示
10月17日 衆院選投開票
? 特別国会&内閣改造・党役員人事
総裁選後に内閣改造・党役員人事が行われるのは通例である。菅首相が勝利すれば、人事は小規模に終わらせると思われる。ただ、ここで最大の焦点となるのは、史上最長の在任期間を誇る二階俊博幹事長の処遇だ。
一部で「二階氏が次期衆院選に不出馬」との憶測が出始めているが、それはさすがに考えにくい。では菅氏が二階氏を再び幹事長に起用するのか。党内を掌握するためには幹事長として二階氏に睨みを利かせてもらったほうがやり易い。半面、安倍政権時から留任し続けている幹事長の連続在任期間、通算在任期間ともに歴代最長となっており、他派閥の不満も高まりだしている。二階派以外への配慮も必要になるだろう。総裁選は人事における「手形」の乱発合戦になりがちで、すでに党内では人事をめぐる熾烈な駆け引きが展開されていると思われる。
人事とともに衆院選への準備もほぼ同時スタートとなる。
現下の情勢を鑑みると、自民党は衆院選での議席減が確実だ。党内もその覚悟を固めている節がある。自民党にとっては、どこまで踏ん張れるか、どこまで持ちこたえるか、の勝負になる。それを菅首相の下でどう実現するか。
政局は今のところ、菅政権が継続する前提で動いている。総裁選で他候補に菅首相を脅かす勢いはまだ見られない。衆院選で野党が自民党の議席数を上回るような状況にもない。もちろん、菅政権が継続されたとしても安泰ではない。不安定さを見せつつも菅首相が政権を握り続け、今後もコロナ対策にあたっていくことになりそうだ。