のび太は千両箱を捨ててしまった!
「PDCAの罠」の例がよくわかる、ドラえもんの話がある。
ドラえもんと宝探しゲームをすることにしたのび太。のび太は宝箱にママのネックレスを入れた。地図を見ながら宝箱を探すのだが、なかなか見つからない。ネックレスがなくなったらママがどんなに怒るか。焦るのび太は、ジャイアン、スネ夫に協力を求める。
見当をつけた場所に行くと、偶然にも埋蔵金探しをしている人がいた。ますます焦るのび太。「宝箱を先に取られてしまうかも!」。ジャイアンとスネ夫が古い木箱を掘り出したが、のび太は「こんなのじゃない!」とその箱を捨ててしまう。
苦労の末、やっとネックレスの入った宝箱を発見。だが、のび太が捨てた古い木箱こそ本物の千両箱だった、というお話。
のび太は、宝探しゲームを「計画」した時点で、ママのネックレスの入った宝箱以外は見えなくなった。たまたま掘り当てた木箱が千両箱だなんてことにも気づけない。これが「PDCAの罠」。計画に縛られて、計画外のことは、目に入らなくなる。