マスコミが騒ぎ始めると、大統領府関係者は、『東亜日報』の取材で、文大統領の代理人が告訴状を出したと説明した。

「(大統領府で)ビラの内容が大変極悪で黙過できない水準だという雰囲気が強かった」

「大統領が我慢してはいけないという世論を考慮し、(文大統領の)代理人が告訴状を出した」(東亜日報4月30日付記事「大統領誹謗ビラ内容極悪・・・文、代理人を通じて侮辱罪を告訴」)

政権批判も「表現の自由」と主張していたではないか

 2014年の朴槿恵(パク・クネ)政権時代、ある市民団体が、セウォル号事件当時、朴元大統領と実業家チョン・ユンフェ氏との逢引のうわさを報道した産経新聞の加藤達也ソウル支局長を名誉毀損で告訴し、韓国検察が同支局長を起訴するという事件があった。

 当時、野党代表だった文在寅大統領は、外信記者懇談会で「批判や監視に名誉毀損で猿ぐつわをかますという試みは決してしてはならない」と、朴元大統領を非難したことがある。