その2.海外でも、気温の差によって感染拡大に差がある。

 イタリアの北部ロンバルディア州では、感染が急増している。

 ロンバルディア州の気温は低い。例えば1月と2月の月平均最低気温を見ると、ロンバルディア州のミラノでは-4.4度と-2.5度、感染が少ないローマでは3度と3度だ。

 多くの中国人が訪れる海外の観光地であっても、同じ国で気温の差があれば、寒い地域では感染が拡大している。比較的暖かい地域では感染が少ない。

 参考までに、感染が爆発的に拡大した韓国の大邱(テグ)では、-3.6度と1.6度だ。感染源の武漢は、-1度と1度だ。

 中国のビジネスマンがよく訪れるイランのテヘランでは、感染者数に比して死者の数が多いが、ー1度と1度だ。

その3.気温が暖かい世界の国々では、感染者が一時的には増加したが、現在では減少している。

 シンガポールでは、一時期感染者が90人を超えた。しかし、その後の対処も適切なことにより、完治者も多く感染者が著しく減少している。

 タイでは、40人近い感染者が出たが、完治する人々も多く、感染者は減少している。

 ウィルスに感染していた多くの中国人が訪れた時期には、その地に多くの感染者が出た。その後、感染した中国人が来なくなれば、その地の人々による感染拡大は少なかったのではないか。

 それらの国々の対策も適切だったのかもしれないが、30度を超える高温の地では、ウィルスは感染しにくいと思われる。