米国は、国家安全保障戦略や国防戦略において、中国の経済協力に名を借りたあらゆる分野における影響力拡大を「影響戦略(Influence Operation)」と定義し、中国的価値観の拡大に警鐘を鳴らしている。

「影響戦略」の特徴は、気づかないうちにいつの間にか中国の影響下に入ってしまうことである。

 そのいい例が、言うまでもなく南シナ海であろう。

 人工島の建設が公になった際、中国は「漁民保護」と、あたかもシェルター程度の建物を匂わせながら、滑走路や港湾といった大規模施設を建設、次いでそれらの防護を名目に警備上の装備を、そして現在では格納庫や防空ミサイル・電子戦兵器等の装備を配備している。

 これらの動きは、徐々に影響力を拡大する「サラミ戦術」とも呼ばれている。

 日本海が中国の「サラミ戦略」の餌食とならないように、中国の艦艇および航空機の活動を注意深く観察し、適宜その状況を公開することにより国際的圧力を加え、中国の傍若無人な影響力拡大を阻止する必要がある。