両艦隊の行動状況および参加兵力から、両艦隊が日本海において対抗演習を行ったことは確実である。

 航空機は図②の艦隊の一員として、図①の艦隊に対する対艦攻撃訓練に参加したと見るべきであろう。

中国が、日本海で行動中の艦船を攻撃するというシナリオを持っていることを物語る行動である。

(2)日本と韓国の防衛態勢を調査する情報収集活動

 艦艇1~2隻が対馬海峡を北上し、その後、日本海南部で反転南下、この間「Y-9」情報収集機も艦艇と同様に対馬海峡を北上し南下する活動が2016年以降年数回にわたり確認されている。

 対馬海峡から日本海にわたる日本および韓国の防衛態勢、特に警戒監視体制を確認する為の行動であったと推定できる。

 艦艇および航空機が日本海に展開する場合、対馬海峡周辺の基地および兵力が障害となると認識しているため、その能力や位置確認を行っているのであろう。

 有事には、これら基地および兵力への電子的または物理的妨害を行うものと考えられる。

(3)対米戦を意識した中露爆撃機による共同パトロール

 昨年7月に中露爆撃機が東シナ海および日本海において共同パトロールを実施した。

 中国はH-6爆撃機2機が、ロシアは「Tu-95」爆撃機2機および「A-50」メインステイ警戒管制機が参加したと伝えられている。

 メインステイは竹島の東および西の領空を侵犯し、韓国空軍がこれに警告射撃を実施している。ロシア機は6月にも大東島および八丈島の領空侵犯を行っており、意図的な領空侵犯とみられる。