2014年、現代自動車グループは、サムスン物産などとの競争に勝って、韓国電力本社用地を取得する契約を結んだ。

 問題はその金額だった。鑑定評価額の3倍近い10兆5500億ウォン(1円=11ウォン)。1兆円以上だったのだ。

 現代自動車と起亜自動車を合わせた2018年の営業利益は3兆5000億ウォンほど。

 とてつもない金額になった。

 土地を買っただけでは意味がない。一帯を再開発する計画だ。全額を現代自動車グループが出すわけではないが、その投資額は3兆ウォンを超える見通しだ。

569メートル、土地だけで10兆ウォン

 何しろすごい計画だ。建物は地上105階で569メートル。近くにできたロッテワールドタワー(555メートル)よりもさらに高い。

 本社のほか、高級ホテル、コンサートホール、展示場などを作り、完工する2026年に「現代自動車タウン」が出来上がる見込みだ。

 韓国にも「豪華な本社を建てると勢いがなくなる」という言い方がある。

 構想を明らかにした時も、「いくらなんでも投資額が大きすぎないか?」という声はあった。

 あれから5年、現代自動車グループに一時ほどの勢いがなくなってきたため、「大丈夫なのか?」という指摘は少なくない。