材料と付け合わせ、昭和のハンバーグはこう進化した

「栄養と料理カード」でたどる昭和レシピ(11)ハンバーグ

2019.11.15(Fri)三保谷 智子

 ここでも焼き方の火加減と焼き時間に細やかな解説があるのは、料理のポイントだから。肉の表面がこんもりと高くなり、割れ目に赤い肉汁が出たら焼き上がりだ。このフライパンに残った焼き汁を利用してソースを作る。

ハンバーグも付け合わせも大皿に盛り合わせ――昭和45年

1970(昭和45)年10月号「栄養と料理カード」。4人分を大皿に盛り合わせ、取り分けて食べる。大皿の周囲にサラダ菜を敷く盛りつけ方にも時代の流行を感じる。
拡大画像表示

 材料も作り方も前項の昭和35年のハンバーグとほぼ同様となっている。

 マヨネーズ味のスパゲティサラダのすぐとなりに焼きたてのハンバーグが盛られており、味が混ざってしまいそうなのと、料理の温度の違いが気になったのは筆者だけだろうか。

 ソースはハンバーグの焼き汁を利用しないで作る略式ブラウンソース。ぐっと庶民的なものになった。

まとめてオーブンで焼けば「ミートローフ」に――昭和46年

1971(昭和46)年9月号。ミートローフは見栄えのよいパーティ料理になる。ここにも練りがらしが添えてある。
拡大画像表示

 翌年、同様に作った肉だねをひとつにまとめて焼いた「ミートローフ」が紹介されている。

 4人分で、牛豚ひき肉400gで肉だねを作り、かまぼこ型に整えて上にベーコンの薄切りを乗せてから天板に乗せ、天火(オーブン)で焼く。付け合わせのジャガイモも同じ天板にのせて焼くので一石二鳥となる。

 切り分けて、彩りのよい付け合わせとともに大皿に盛り合わせると、ボリューム感もあって華やか。肉の選び方にもよるが、経済的にも助かる料理である。 

この連載記事のバックナンバー
トップページへ戻る