「韓国が未曽有の経済危機に見舞われたIMF危機は国が倒産するという衝撃的な出来事だった。自分が苦境に陥っても国や親戚・家族など誰かに期待できるという信頼が崩れ、自殺が急増した」

「構造的な問題としては、年齢面では10代と高齢者が多く、低学歴、低収入の層、さらに女性より男性の自殺者が多い」

 10代、20代については、韓国での進学、就職競争の過酷さがストレスを生み出すという指摘もあるが、日本と自殺率がほぼ同じことを考えれば、別の理由があるのかもしれない。

 30代、40代の場合は、経済格差の拡大で、自分の生活が不安定な点。さらに家族を十分に支援できない点などがストレスになっていることが背景にあるとみられる。

 さらに高齢層になれば、健康上の問題に加え、老後の生活に対する不安も大きな原因だろう。

超競争社会

 韓国では、ここ1か月以上にわたって、曺国(チョ・グク=1965年生)法相とその家族を巡る様々な問題で、法相就任が妥当かどうかについての賛否が割れている。

 一つの問題が、娘が大学、大学院(メディカルスクール)進学した際に不正があったかどうかだ。

 韓国社会では「受験」問題はきわめて重大で敏感で、若者を中心にして不正を批判する声も少なくない。

 一方で筆者は最近、40代で子供が高校生だという働く女性何人かと話す機会があった。

「受験不正疑惑に、さぞかし怒っているのか?」と思ったら、予想外の答えが返ってきた。