日本と比較すると…

 日本と韓国の自殺統計を比較すると、いくつかの特徴が浮かぶ。人口10万人当たりの自殺率はこうだ。

 10代(日本5.3人、韓国5.8人)と20代(日本17.2人、韓国17.6人)はほぼ同じだが、30代は日本が17.8人であるのに対し、韓国は27.5人と跳ね上がる。

 さらに40代も日本が18.6人、韓国が31.5人と大きな差がある。

 もっと顕著な差があるのが高齢層だ。60代は日本18.2人、韓国32.9人、70代は日本19.8人、韓国48.9人、80代は日本20.7人、韓国69.8人となる。

高齢者は「肉体的困難」が理由

 韓国では、高齢者の自殺率が特に高いのだ。

 では、どうしてこんな悲しい選択をしてしまうのか?

 韓国の保健福祉部は、2019年6月に発表した「自殺予防白書」で、警察庁の内部資料をもとに原因を分析した。

 それによると、10~20代は「精神的な困難」、30~40代は「経済的な困難」、50代は「精神的な困難」、そして60代以上は「肉体的な困難」が原因だという。

 自殺原因や防止策について取材をした経験がある、あるベテラン韓国紙記者はこう話す。