4つ目は「巨浪2(JL-2)」。

 記事は、「この潜水艦発射弾道ミサイルも今回初めて公開された」と紹介。CNNは、潜水艦1隻当たり12発のJL-2を搭載することができ、その射程距離は7200キロとみられると指摘したという。

 5つ目は「無人航空機と無人潜航艇」。

 記事は「わが軍の新型作戦能力が長足の進歩を遂げていることを印象づける成果」と紹介。CNNはパレードでこれらが披露されたことを報じたという(『中国日報網』2019年10月2日)。

 核・通常弾頭を兼用し、グアム・キラーと称される中距離弾道ミサイル「DF-26」も2015年以来引き続き登場している。

 これらの装備は、日韓台やグアムに対し、ミサイル防衛システム(MD)を突破して攻撃できる核・非核による攻撃力が向上し、同時に、MDを突破して米大陸に攻撃が可能な戦略核戦力が増強されていることを意味している。

 また、複数弾頭化に伴い、中国の核弾頭保有数も今後急増し、来年のGPS「北斗」の全面稼働に伴い、ミサイルの誘導精度もさらに向上するとみられる。

 すなわち、A2/AD戦略の能力が向上するとともに、米中間の戦略核バランスが相互確証破壊にさらに近づいたことを示している。今後、米国の核の傘の信頼性はさらに低下し、グアム以西における米空母に対するリスクも高まるであろう。

 また、2020年までの「全面的な機械化と情報化」のための各軍種の戦略方針が、2015年と2019年に発表された『国防白書』に示されている。

 それらによれば、陸軍は地域防御型から「全域機動型」、「島嶼防衛などの機動作戦」重視へ、海軍は近海防御から「近海防御」+「遠海護衛」へ、空軍は防空主から「攻防兼備」の「遠距離攻撃」重視へと、転換を遂げている。

 実戦配備された最新鋭ステルス戦闘機「J-20」、ステルス無人機「CH-7」、無人偵察機、極超音速巡航ミサイル「DF-100」なども登場した(『朝日新聞』2019年10月2日)。

 今回登場したこれらの新兵器システムは、新たな戦略転換に対応するための戦力整備が着実に進展していることを示している。