戦力整備の進展とその脅威

 習近平主席は、2020年までに人民解放軍の「機械化、情報化を全面的に進め」、建国百年の今世紀半ばまでに、「社会主義の現代化強国」を建設し、軍の理論、組織、人員、装備のすべての面で米軍に並ぶ「世界一流の軍隊」を造ることを目標として掲げている。

 特に力を入れているのは、米軍の脆弱点であり優位を確立する余地のある、非対称戦と言われる分野である。

 宇宙、サイバー、電磁波という新たな戦略的ドメインにおける「情報戦」を統括する部隊として、「戦略支援部隊」が創設された。

 また、核・非核の戦略・戦域戦力を統括して指揮運用する「第二砲兵」は、他軍種並みの「ロケット軍」に格上げされた。

 今回の軍事パレードでも、「情報戦」の要となる指揮統制通信・コンピューター・情報・警戒監視・偵察(C4ISR)関連システムとそれに連接した攻撃型、電子戦用、無線中継用など各種の無人機、無人潜水艇および各種のミサイル戦力が大々的に展示された。

 また、機械化が進み、兵站関係装備が充実し、ミサイル運搬車両は荷重がかかっており実ミサイルが搭載されていると見られるなど、「戦って勝てる人民軍」を誇示する姿勢もうかがわれた。

 2019年10月2日、中国メディアは、1日に行われた中国の軍事パレードで米メディアが注目した武器について伝える記事を掲載した。

 その一つが、今回初めて披露された中距離弾道ミサイル「東風17(DF-17)」。

 記事は「全天候型で中近距離の目標を正確に打撃できる」などと述べ、AP通信が「新型の極超音速兵器で、米国やその同盟国が配備するミサイル防衛システムを突破できるとされる」と報じたことを紹介した。

 2つ目は「轟6N(H-6N)」。

 今回初公開となったこの国産の長距離戦略爆撃機について、CNNは「H-6シリーズは長年、中国の核心的な長距離戦略爆撃機となっている。1日に公開された新型は、大幅なレベルアップがされていると思われる」と伝えたという。

 3つ目は「東風41(DF-41)」。

 記事は「大陸間弾道核ミサイルで、中国の戦略核兵器の重要な柱」と紹介し、CNNが「DF-41はこの先数年にわたって人民解放軍ロケット軍の装備における支柱となるだろう」と報じたと説明した。

 地球最強の大陸間弾道ミサイルとも言われているという。