これに先立つ7月6日、パリから自家用飛行機でニュージャージーに戻ってきたエプスタインは身柄を拘束され、マンハッタンの監獄「メトロポリタン矯正センター」に収監されます。

 アコスタ労働長官の辞任はこのような状況下での出来事でした。

 ところが8月10日、エプスタインは監獄内で「自殺」死体となって発見されます。

 遺体の所見は「自殺」としては例外的な特徴を示しているとも報じられています。

 ドナルド・トランプ大統領は、エプスタインの死にビル・クリントン+ヒラリー・クリントンが関わっているとするツイートをリツイートしたりもしています。

 いまだ1か月を経ていない、極めて生々しい事態が動いています。

MITで何が起きていたのか?

 このように、今現在も不可解な出来事が起こり続けているエプスタイン事件ですが、MITメディア・ラボはいったいどのような疑惑に巻き込まれたのでしょうか?

 端的に言うと、エプスタイン・マネーはかなり汚れた「犯罪の上がり」であった可能性が高く、有罪判決以降、彼の名はMITがオフィシャルに寄付金を受け付けることができないブラックリストに載るようになっていたのです。

 ところが、その「エプスタイン・マネー」を伊藤穣一所長はメディア・ラボの資金として20年間で80万ドルを受け入れていたことが今回発覚しました。

 さらに伊藤氏個人の投資口座にも120万ドルが振り込まれ、さらにビル・ゲイツ財団などを経由して一種の「マネーロンダリング」で工作したうえ、750万ドル(約8億円)を受け取っていたことが露見してしまいました。