京都アニメーション放火殺人事件が発生してからほぼ50日が経過しています。この時点でも、容疑者として身柄が確保されている人物に逮捕状は執行されていません。
相次ぐ皮膚移植などが奏功して危篤の状態は脱しつつあり、呼びかけや簡単な質問にうなずくその他の反応を示すようになったといった報道がありますが、いまだ収監や取り調べに堪える体力は回復していないようです。
放火を実行したと思われる人物自身も、7週間以上も生死の間を彷徨う重症を負っていることが、逮捕状の執行という報道がないことで知られます。
これと同じようなことが、犠牲者の「実名公表」そして「実名報道」に関する話題についても考えられます。
何でもかんでも報じればよいというものではないし、また、ただ単に個人名を連ねるだけでは分からないことがあります。
前々回の連載でデータAとデータBとしてまとめた図を再掲します。
Aは男性の、Bは女性の、教アニ事件の犠牲者を、年齢別にプロットしたものであることは、すでにお話しました。
この2つのデータを重ね合わせれば、全犠牲者の年齢分布が示されることになります。
上の図で、青系統の色で示されているのが女性=データB、オレンジ系統の色で示されているのが男性=データAに由来します。
このようにしてみると、顕著に分かることがいくつかあります。