もうすぐ始まる人口減少

 こんな懸念が強まっている背景には、このところ芳しくない統計発表が続いたこともある。

 消費者物価動向が出た前日の9月2日、統計庁は「世界と韓国の人口の現況および展望」という発表をした。

 韓国の人口は2019年現在で5171万人で2028年には5194万人と、この間はわずかに増加する。しかしその後は減少に転じ、2067年には3919万人になると予想した。1300万人も減る計算だ。

 この間、韓国では急速に少子高齢化が進む。65歳以上の人口構成比は2040年に33.9%から2045年には37%になり世界最高水準になる。

 さらに2067年には、46.5%になる。

 同時に、生産年齢人口構成比は2012年の73.4%をピークに減少に転じているが、2019年72.7%、2040年56.3%、2067年45.4%と急降下するのだ。

 生産年齢人口の減少は急速で、これも「長期経済停滞」への懸念を呼んでいる。実はこの統計には興味深い項目もある。

 こうした急速な少子高齢化を緩和できる可能性にも言及している。

「南北統一」だ。

 南北を合わせた場合、生産年齢人口構成比は、2019年72.0%から2067年には51.4%へと減少するがそれでも韓国だけの数字より6ポイント高いという。