韓国取引所(写真は2018年取引最終日、写真:ZUMA Press/アフロ)

 韓国の上場企業の業績が急速に悪化している。

 韓国取引所の集計によると、上場企業574社の2019年上半期(1~6月)の業績は、売上高の合計が988兆24億ウォン(1円=11ウォン)で前年同期比0.83%増になったが、営業利益は同37.09%減だった。

「半導体など輸出企業の業績が大幅に悪化した」(毎日経済新聞)ためだ。米中通商摩擦の激化などで、「下半期の展望も暗い」(同)との見方が強まっている。

 韓国取引所の集計によると、上半期の上場企業の営業利益の合計は55兆581億ウォン、純利益の合計は37兆4879億ウォンで同42.95%減だった。

半導体看板2社を除いても大幅減益

 韓国の上場企業の中でも、半導体を主力とするサムスン電子とSKハイニックスが2018年まで全体の売上高や利益を牽引した。

 この2社が、半導体景気の後退で減益に転じたことが全上場企業の業績悪化にも影響を与えた。

 韓国取引所は、この2社を除いた572社の決算内容も集計した。

 それによると、売上高の合計は866兆ウォンで同2.91%増だったが、営業利益は40兆2236億ウォンで同14.53%減、純利益は25兆6246億ウォンで同27.88%減だった。

 2社を除いた場合の方が、営業利益、純利益の減益幅は小さいが、それでも大幅減益だったことには変わりがなかった。

 それでは、個別企業の業績はどうだったのか?