この時代は、家に帰れば子供はゲームしている、コミュニケーションはグーグルとテレビといった具合に、対面のコミュニケーションがどんどん減っている。
そんなデジタル化社会にあって、レストランは最後に残るアナログ産業だと思うんです。
お店はそれこそアイコンタクトだけで言いたいことが分かる。お客さんと目が合って、それだけで「今行きますね」とか「少しお寒いですか」とか声をかける。
そこがお客さんに評価される。だからこそ、接客が何より大事なんです。
HUGEの10の約束
HUGEでは、2015年に自分たちの価値観として「10の約束」というものを作りました。
多くが著名経営者などの言葉を借りたものです。自分一人ですべてを考えることはできないから、僕は尊敬している経営者から学んでいます。
その一つにダニー・マイヤーの言葉を挙げました。ユニオン・スクエア・カフェなど人気レストランのクリエーターです。
英語では、「“Hospitality” is being able to exchange “eye contact”, “smiles”, and “hugs”」。僕はこれを咀嚼して「“おもてなし”とは、目を合わせる・ほほえむ・抱きしめるの受け渡し」としました。