まじめな話、例えば社長の友達だけがお客さんだったり、お店が常連さんばっかりだったりしたら、そこで終わりじゃないですか。
お客さんだって常に年を取って、誰かがいなくなっていくんですから。苦手なお客さん、難しそうなお客さんにチャレンジしていかないと絶対にダメなんです。
体は一つしかなくて、時間が限られているなかで、8テーブルをちゃんと回して初めて素晴らしいサーバーになれる。
だから、どんな社員もすぐ「1分60点」と言うほど、体に染み込ませています。マニュアルというのとは、ちょっと違う。
腹に落ちて、そこで初めて実践できる。だから、結局何のためにそれをやるのか、ということを徹底的に教えないとダメなんですね。
レストランというのは、一度いらしたお客さんを戻すゲームなんです。真剣勝負。本気のゲームです。
だから、スタッフには必ずそこから説明しています。君たちにこのゲームに参加してもらいたいから、今から言うことを聞いて、感じてみて、って。
今の時代から将来やっていくためには、信念とロイヤリティーがある経営じゃないと成り立たない。
サービス一つを取ってみても、店員に「やらされ感」があると、お客さんにすぐに見透かされます。