(舛添 要一:国際政治学者)

 7月4日、参議院選挙が公示され、21日の投票に向かって選挙戦が始まった。

 メディアでは、毎日のように党首間で討論が行われているが、テレビでのイメージは集票活動に大きな影響を与える。私も経験があるが、わずかの失言も許されない真剣勝負である。

過去の言動を批判され支持率下げたバイデン前副大統領

 最近行われたアメリカの民主党大統領候補によるテレビ討論で、本命のバイデン前副大統領は、過去の人種差別的言動が新人の女性のハリス候補の攻撃対象となり、大きくイメージを傷つけられた。CNNの支持率調査によれば、民主党支持者の間で、バイデン候補は22(-10)%と支持率を下げ、逆にハリス候補は17(+9)%と上昇で、対照的な結果となっている。

バイデン候補の支持率、民主党討論会後に下落 2020年米大統領選

米フロリダ州マイアミで行われた、2020年大統領選に向けた野党・民主党の候補者討論会の様子。左からアンドリュー・ヤン氏、ピート・ブーテジェッジ氏、ジョー・バイデン氏、バーニー・サンダース氏、カマラ・ハリス氏(2019年6月27日撮影)。(c) Drew Angerer/Getty Images/AFP 〔AFPBB News