2019年4月18日、韓国銀行(中央銀行)は、2019年の韓国のGDP(国内総生産)成長率見通しをこれまでより0.1ポイント低い2.5%に下方修正した。
半導体を中心にした輸出の低迷などで4度目の下方修正になった。韓国の与党内からは、経済活性化も狙って「デノミ」を主張する声も出ている。
「1月~3月期の投資と輸出を点検した結果、投資の見通しよりも不振であることが分かり、これを反映することにした」
1年間で4度目の下方修正
韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル=1952年生)総裁は、この日の金融通貨委員会後の記者会見で、成長率見通しを変更したことを明らかにした。
韓国銀行は、2018年4月段階では、2019年の成長率見通しを2.9%と見ていた。
その後、2.8%(7月)→2.7%(10月)→2.6%(2019年1月)と0.1ポイントずつ引き下げており、1年間で4度目の下方修正になる。
経済成長率引き下げの大きな原因の1つが、景気の牽引役だった輸出動向の変化だ。
絶好調だった半導体輸出にかげりが出てきたこともあって、輸出金額は前年同月比で2019年1月に6.2%減となった。
2月(11.4%減)、3月(8.2%減)もマイナスが続き、輸出環境が急速に冷え込んでいることが分かった。
半導体のスーパーサイクルに変調の兆しが出てきたことで、輸出についてはある程度はそれでも予測ができた。