KDDI 宣伝部 ブランドプロモーショングループ グループリーダーの西原由哲(にしはら・よしのり)氏。

 リニューアルしたスペースでは、2台のマルチタクションディスプレイを水平に設置。来客がオブジェをディスプレイの上に置くと、ディスプレイのセンサーがオブジェの裏面の2次元バーコードを読み取り、オブジェに関連する画像を表示する。たとえば、地球儀のオブジェを置くと、KDDIのグローバルな取り組みがディスプレイに表示される。来客はその画像をタッチすることで詳しい説明が見られるという仕組みだ。

「このスペースには、業種を超えたいろいろなお客様がお見えになります。このスペースを使って、皆様に新しいビジネスのヒントを見つけてもらって、新しい価値を作っていきたいと思っています」

「KDDI Interactive Display」パッケージではユーザー側に編集ツールが提供されるので、たとえば企業ミュージアムなどの導入も考えられる。

導入効果を「見える化」する

 今回のサービスは、体験者のログの収集および分析サービスを提供する点も大きな特長だ。

KDDI ビジネスIoT企画部 部長の原田圭悟(はらだ・けいご)氏。

 KDDI ビジネスIoT企画部 部長の原田圭悟氏によると、サービスの提供の背景には、ユーザー企業からの声があったという。

「デジタルサイネージの課題に、導入効果の分析があります。お客様からは、導入した後にどういう風にお客さんがご覧になったか、どのような効果があったのか見てみたいという声がありました」

 そこで、KDDIはパッケージのサービスに、オプションとして3つの分析サービスを加えた。