あなたを育てた「地元の味」、覚えていますか?

ご当地素材と味の再発見

2016.06.28(Tue)西原 潔

 アサヒ飲料は2013年からご当地キャラクターとコラボした「ご当地CM」を展開し、「地元を元気に」するため力を注いできた。一企業ながらも地域活性への貢献を目的に展開してきたのだ。

 今回のご当地ブレンドの開発期間は、約8カ月。昨年のご当地CMを展開している頃から、「地元の素材をブレンドできないか?」と考えていたという。

「ご当地キャラクターと一緒に、ご当地素材をアピールしていきたい。ご当地素材から地元を元気に、そして地域から日本を元気にしていきたいと思っています」と、渡部さんは思いを語る。

味の先祖返りと再発見

 狭い日本でありながら、それぞれの地域の素材や人々の嗜好性は多様だ。

 今でこそ、東京にいながら日本中の特産品はもちろん、世界の幅広い食材や調味料が簡単に手に入るようになった。しかし、物流が発達する以前は、その地域の食材のほとんどは、その地域の中で消費されていたはずだ。昨今言われる「地産地消」というのも、ある意味で先祖返りと見ることもできる。

 そうした食材に囲まれ、世代を超えて育まれてきた嗜好性は、いわば地域に根ざした「おふくろの味」とも呼べるだろう。しかし、人の移動も流動化して、地域を越えた人の移動も激しくなり、自分がどの地域の味付けで育ったのか分からないという人もいるかもしれない。さらには、過疎や高齢化などの影響で、地元に伝わる伝統料理の伝承も難しくなってきている。

 そんな今だからこそ、それぞれの地域の「味の再発見」が必要ではないだろうか。地元の味を知ることが、自分がその地域にいることを実感させ、地元を活性化する原動力につながるかもしれない。

 今回の「アサヒ 十六茶 ご当地素材ブレンド」は、全国で発売されている商品をベースにしながらも、それぞれ地域ごとの特色を出すという、いわば横串を通すチャレンジだ。地域を活性化し、地域から日本を元気にする、その1つのモデルケースになるかもしれない。

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