折りしもダラ桟橋の完成と前後して2014年11月には無償資金協力で供与された日本製のフェリーが3隻就航し、一層注目を集めている。
「どこから来たの? 日本? この船と桟橋は日本がくれたのを知ってますか? ありがとう」
活気が絶えない船着場でフェリーを待つ間、幾度、そう声をかけられただろう。そのたびに、息の長さと柔軟さを兼ね備えた重層的な支援がいかに人々の間に浸透するものか、実感した。
今後、この国では、日本とミャンマー両国が官民を挙げて開発を進めているティラワ経済特区(SEZ)近くのティラワ港のほか、ダウェー港やシットウェー港など港湾開発計画も目白押しだ。
ミャンマーの今後の産業と物流の発展に、7年にわたるこの協力が刻んだ軌跡がどうつながっていくのか、その行方も見届けたい。
(つづく)