「核となるコンセプトは、ロボットは血を流さない」

 キリチェンコ氏によると、ウクライナ軍当局は昨年末、機関銃を搭載したUGVを1機配備し、約6週間にわたり前線陣地を占拠したと主張。この遠隔操作式UGVはウクライナ東部で45日間の戦闘任務を遂行し、48時間ごとに整備と装填が行われたと報じられている。

ウクライナ軍の銃火器を搭載した無人陸上車両(写真:Ukrinform/共同通信イメージズ)

「ロボットは血を流さないというのが核となるコンセプト」(ウクライナ軍第3強襲旅団のミコラ・ジンケヴィチ氏)。戦場におけるロボットシステムの需要は高まっており、ウクライナ国防省は昨年、UGV供給目標をすべて達成し、今年さらに増加を計画していると報告している。

 戦争2年目までにウクライナは年間数百万機を生産できる国産の空中ドローン産業を築き上げ、刻々と変化する戦場の要求に適応。ウクライナは国産海上ドローンも配備、十数隻のロシア軍艦を撃沈・損傷させ、黒海艦隊をクリミアからロシア本土に撤退させた。

 ウクライナ軍はUGVによる補給への切り替えを加速。昨年後半の報告では東部ドネツク州の最前線陣地への補給の最大90%がUGVにより行われた。食料・水・弾薬・ドローン用バッテリー・輸血用の血液を運び、前線の兵士が地下壕から出ることなく長期間の作戦を継続できた。