無人地上車両は今年、画期的な技術となる可能性が高い
ウクライナ戦争の戦場は面の支配ではなく、空中ドローンの目と、遠距離からの火力が支配する極めて危険な空間へと変質した。ロシア軍は物量と技術適応により、じわじわとウクライナの陣地を削り取っているのが現状だとサヴィル氏は解説する。
「ロシア軍はウクライナ軍の補給・負傷者後送能力を攻撃しており、そのためウクライナ軍は場合によっては無人地上部隊が補給と医療後送の両方を100%担っている。UGVの利用はこの1年で急速に拡大しており今年、画期的な技術の一つとなる可能性が高い」
RUSIのマシュー・サヴィル軍事科学担当部長(左、筆者撮影)
多くの西側諸国の産業とウクライナの防衛産業がUGVに注目しているとサヴィル氏はいう。ウクライナにおけるドローン戦争は新たな局面に突入している。空中ドローン主体の戦いに加え、無人地上車両が実戦の基盤を支える画期的な技術へと進化しつつある。
英シンクタンク、ヘンリー・ジャクソン協会のデビッド・キリチェンコ准研究員は米シンクタンク、大西洋評議会のサイトへの寄稿(1月8日付)で「ウクライナのロボット軍は今年、極めて重要になるが、ドローンは歩兵に取って代わることはできない」と指摘する。