「ゆる受験」をポジティブに捉え直す、親子が無理なく挑む「マッチング受験」の新潮流

 ここまでお伝えしてきた人気傾向の中には、「ゆる受験」や「ゆるふわ受験」、「身の丈受験」、または「駆け込み受験」などと呼ばれる、小6や小5の後半頃から受験の準備(受験勉強)に入る新たな受験準備スタイルでチャレンジする層が増えていることも、この数年の中学受験ブームや中堅校人気の一端を担っています。

 こうした中学受験のあり方を、私たち(当社)では、「マッチング受験」と呼んでいますが、この先もっと増えてくる可能性のある中学受験生層と受け止めています。

 こうした受験生の多くは、早くから(小学校低学年から)進学塾に通って難関の私立、国立中学をめざす受験生とは少し違った小学校生活を送っています。

 幼少時から親しんできた習い事や、打ち込んできたスポーツや好きなことを小学校高学年まで継続しながら、ある時期から中学受験勉強との両立をめざします。大切な大会や発表会などの場を区切りにして、そこから切り替えての集中的な受験準備で、「無理なく合格できそうな良い学校をめざす」というスタイルの受験生が大半です。

 幼少時から通ってきた英会話スクールや英語教室を塾通いのために中断せずに、個別指導塾などと併用して受験勉強を補うような形で、それまで培ってきた英語の力を生かして「英語入試」を受験したり、そのほかにも「グループワーク入試」、「プレゼンテーション入試」「思考力入試」などの、いわゆる「新タイプ入試」にチャレンジしています。

 これらの受験生は、従来からの「2科・4科」の教科型のペーパーテストや、公立中高一貫校が行ってきた適性検査に似た形式の「適性検査型入試」も併願受験したりしながら、私立・国立中学校の入試にチャレンジしています。

 そして、こうした「英語入試」や「新タイプ入試」の受験者数は、年々少しずつですが、着実に増えているのが実情です。