最先端教育に期待集中、「グローバル+STEAM」から「ICT+AI活用」まで

 上記のような、新たな教育に期待が寄せられる要因として、「グローバル教育とSTEAM(理数+アート)教育」の両方に力を入れていて、さらに、いま日本の教育現場の課題とされている「探究学習(活動)」も積極的に導入し、その成果を出しているという点があります。

「ICT教育」の充実と、この1~2年、教育現場でも急速に進んできた「AI(人工知能)活用」の積極的な導入も注目されています。

 この傾向は、共学校に限らず、男子校や女子校にも共通しています。近年、男子校でもグローバル教育に力を入れ、そうしたプログラムや体験の場と、その成果への認知度が広がっている巣鴨(イートン校をはじめとする世界名門高校連盟「WLSA:ウルサ」への日本で唯一の加盟)や、海城佼成学園などがその典型といえるでしょう。それらの学校からは、海外大学進学をめざす生徒も増えています。

 女子校でも、「グローバル教育とSTEAM(理数+アート)教育」の両方に力を入れる学校は増えています。この2026年入試で多くの人気を集めた山脇学園をはじめ、昭和女子大学附属昭和大妻中野などが好例といえるでしょう。都内にある「理工系大学の付属・系属校」の多くにも、人気増加の傾向が見られます。

 こういった、「グローバル+STEAM教育+探究学習」や「ICT+AI活用」の教育は、すでに公立学校や次代の新「学習指導要領」でも、今後の教育のめざすところとして掲げられています。私立中高一貫校の中には、すでに公立学校の教育を一歩リードする展開を進めている学校も多いことに、中学受験生の保護者からの期待が寄せられていると言えそうです。

 そして、この4~5年の傾向として、(最難関校や難関校よりも)中堅校の人気増加が目立ってきたのは、これらの要素を併せ持った教育を標榜している学校が、いわゆる「中堅校に多い」ということも、その理由のひとつでしょう。

 また、この2026年入試で目立って人気を高めた(志願者や受験者を増やした)共学校の共通点を違う視点から見ると、湾岸エリア(江東区・港区・品川区など)や、武蔵小杉や豊洲からの交通至便な大井町エリア、富裕層に人気の港区・文京区など、東京都内の児童数の増加エリアの学校がおおむね志願者を増加していることが注目されます。

 ほかにも、埼玉県に隣接して再開発の進む北区や、千葉県の柏市エリアの私立中の人気が増加しています。

 今春、共学校の中でも人気増加の目立った文教大学付属芝国際品川翔英などが、それらの共通要素をもった学校として当てはまるでしょう。


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