内閣支持率の下落をどう見るか
選挙が公示され、各選挙区で候補者が出そろうと、各選挙区のより詳しい選挙結果予測ができるようになる。高市首相の人気がどうであれ、盤石の強さを誇る自民党候補がいるし、逆に常にトップになる野党候補がいるなど、さらには「ドングリの背比べ」のごとき候補者が並び立つなど、選挙区ごと具体的に指摘できる。それが公示前と公示後の予想が異なる一つの要因である。
しかし、高市自民党圧勝という予想に反する結果となる可能性はないのか。考えられる「落とし穴」を指摘しておこう。
第一は、内閣支持率の下落である。毎日新聞が1月24、25日に行った世論調査では、内閣支持率は57%で、前回(2025年12月20、21日)の67%から10ポイント下落している。不支持率は、前回より7ポイント上昇し29%である。
その背景には、解散総選挙という高市の決断を、「評価する」が27%、「評価しない」が41%と、否定的な意見が多いことがある。
さらに、衆院選で自民党が単独過半数を獲得することを「望ましい」とする27%であるのに対し、「望ましいとは思わない」が42%である。
一方、中道改革連合に対しては、「期待が持てる」が17%、「期待が持てない」が52%である。
比例選での投票先は、自民24%、中道14%、維新4%、国民7%、共産2%、令和2%、参政4%、社民1%、みらい3%、その他0%、未定36%である。
選挙の帰趨に大きな影響を及ぼすのは無党派層の動向である。無党派層の内閣支持率は46%で、前回の57%よりも11ポイント下落している。
23~25日に実施された読売新聞の世論調査では、内閣支持率は69%で、前回調査(2025年12月19~21日)より4ポイント減少した。不支持率は、前回の14%よりも9ポイント増えて23%である。依然高い支持率であるが、少し低下している。
解散総選挙の決定については、「評価する」が38%であるのに対して、「評価しない」が52%である。
中道改革連合については、「期待する」が22%、「期待しない」が69%である。
比例選の投票先は、自民36%、中道9%、維新7%、国民9%、共産4%、れいわ2%、参政5%、保守2%、社民1%,みらい2%、その他0%、未定16%。答えない6%である。
傾向としては、毎日新聞の世論調査と同じである。以上のような世論の動向が一定の影響を持つことは避けられないであろう。
とくに、「自民党単独過半数」という予想が出ると、そういう状況は望ましくないと思う有権者が多数なので、アンダードッグ効果やスノッブ効果が出てくるかもしれない。