今年の春一番はいつ? 写真は2016年2月14日の東京都港区(写真:共同通信社)
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日本列島は数年に一度レベルの最長寒波に見舞われていますが、暦の上では「立春」(2月4日)が近づいてきました。例年、立春を過ぎると、「春一番」がやってきます。別名「春の嵐」。春一番という柔らかな語感とは異なり、荒々しい強風が吹き荒れます。折から日本では衆院の解散が行われ、総選挙も始まりました。この先、どんな天候が待っているのでしょうか。「春一番」をやさしく解説します。

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「春一番」の定義とは

 日本では1年を区切る暦の一種として「二十四節気」(にじゅうしせっき)が使われてきました。もともとは紀元前300年ごろの中国で農業の目安として根付き、日本に伝来。日本では平安時代から広がったとされています。

 二十四節気は1年を春・夏・秋・冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。その年によって1日程度前後することがありますが、二十四節気の最初が2月4日頃の立春。その後は、雨水(2月19日頃)、啓蟄(けいちつ、3月5日頃)、春分(3月21日頃)と続きます。芒種(ぼうしゅ、6月6日頃)や夏至(6月21日頃)、立秋(8月8日頃)、秋分(9月23日頃)、立冬(11月7日頃)、冬至(12月21日頃)なども二十四節気による区分です。

 二十四節気の1番手である立春。その頃に吹く南寄りの強い風が「春一番」です。

 気象庁によると、春一番にも明確な定義があり、「立春から春分までの間に、広い範囲で初めて吹く、暖かく(やや)強い南よりの風」としています。ただし、日本列島は南北・東西に長いため、各地の管区気象台ごとに認定の条件が微妙に異なります。

 関東地方の場合は、①立春から春分までの間で、②日本海に低気圧があり、③最大風速おおむね風力5(風速8m/s)以上の南寄りの風が吹いて昇温した場合―を基準にして総合的に判定されています。地域によって判定基準が異なるのは、主に風の強さ。九州北部地方は風速7m/sで、北陸地方は10m/sです。

 一方、気象庁は、北海道と東北、甲信(長野県・山梨県)、沖縄県については春一番を発表していません。春一番は主に太平洋側や北陸などの平野部を対象としているためです。山間部が多く、立春のころにも寒さが残る甲信や北日本、および、温暖な沖縄は対象外となっています。北海道や東北などでも2〜3月にかけて強い南寄りの風は吹きますが、公式な「春一番」として観測・発表されることはありません。