豊臣秀吉が織田信長の美濃侵攻の拠点として一夜にして築いたとされる「墨俣一夜城」。その際、秀吉の弟・秀長も重要な役割を担った(写真:HIRO493728/イメージマート)
2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』がいよいよ1月4日からスタートする。主人公は仲野太賀演じる豊臣秀長で、天下人となる豊臣秀吉(演:池松壮亮)の弟である。秀吉の右腕として、秀長はどのように兄を支えたのだろうか。本作の見どころについて、『戦国最高のNo.2 豊臣秀長の人生と絆』の著者・真山知幸氏に聞いた。(JBpress編集部)
秀吉の素顔に迫れそうな『豊臣兄弟!』
前作のNHK大河ドラマ『べらぼう』では、これまでほとんど取り上げられなかった江戸時代中期を舞台とし、しかも主役が出版人の蔦屋重三郎であるという驚きがあった。
1月4日から始まる今年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』にも「そうきたか」と、うならされた。時代こそお馴染みの戦国時代だが、天下人の豊臣秀吉ではなく、その弟・秀長を主役にするというのだ。
秀吉については、1965(昭和40)年に放送された第3作の『太閤記』や、1996(平成8)年の第35作『秀吉』と、大河ドラマでは二度も主役になっている。『太閤記』では緒形拳が、『秀吉』では竹中直人が秀吉を演じて話題になった。
そして緒形拳は『黄金の日日』(1978年・第16作)で、竹中直人は『軍師官兵衛』(2014年・第53作)で、ともに二度目の秀吉を演じている。
そのほか『春日局』(1989年・第27作)や『功名が辻』(2006年・第45作)、『麒麟がくる』(2020年・第59作)など、秀吉が出てくる大河は数知れずあるが、弟の秀長をメインに据えたのはもちろん初めて。これまでとはまた違うかたちで、秀吉の素顔に迫れそうだ。
『豊臣兄弟!』をより楽しめるように、放送に先立ってドラマの前半における見どころを紹介したい。