大喜利感覚で派生動画を生成できるリミックス

 たとえばいま、あるユーザーが「今年の漢字が『熊』に決定したことを伝えるニュース番組風の映像」を生成したとしよう。それを見た別のユーザーが「この動画に登場する漢字を『米』に替えて」などと指示してリミックスすると、動画内の漢字が「米」に変化した動画が生成される。

 これが非常に良くできていて、プロンプトで指示したポイントだけでなく、それに合わせて別の要素(この例で言えばキャスターのナレーションやコメントなど)も自動的に変えてくれる。そのため誰かが考えた優れたコンセプトを「元ネタ」として、さまざまな派生動画を生み出すことができる。

 たとえて言うなら、まるで大喜利番組のお題が出されているような状態で、コンセプトが優れている動画に数百のリミックスが付くことも珍しくない(前述の例で言えば、「米」じゃなくて「高」だったらどうかな?などのように、といくらでも別の「回答案」を思いつけるだろう)。

 さらにリミックスされた動画のリミックスも可能であり、1つの動画から無数の派生動画が生まれる状態となっている。

 ここに前述の「キャラクター」機能が組み合わされ、相乗効果が生まれている。

 前述の例を続けると、たとえば「ニュースを読み上げるキャスターを筆者に変更して」と指示すれば、キャスターの顔が筆者そっくりになる。そのため面白い動画を目にすると、「この登場人物を○○(キャラクター)に替えてみたい!」といったアイデアが浮かび、無数のリミックスが生み出されるのである。

 では人気のキャラクター、およびサイドキャラクターたちは、どのくらいの動画に出演しているのだろうか。実はSora 2にはもうひとつのソーシャル要素として、「リーダーボード」機能が用意されており、ここで人気のキャラクターをランキング形式で確認できる。これで確認してみたい。