人格形成教育が生み出す波及効果

 イノベーションを高めるための人格形成教育を日本のすべての学校において徹底すれば、多くの子供たちが自分の得意分野の能力に気づき、その能力をみんなのために生かそうとするようになる。

 さらに、その実践経験から周りの人のために努力することの大切さを学び、人格が磨かれる。

 高校、大学における高等教育のレベルではリベラルアーツが小中学校までのモラル教育の役割を引き継ぐことになる。

 そこから生まれてくる成果はイノベーションにとどまらない。子供たちの平均的な人格形成が改善される。

 それは日本企業の業績向上や日本経済の活性化をもたらすのみならず、日本社会全体のモラル向上と安定につながる。

 優れた人格を身に着けた人が海外へ行けば、世界中で活躍し、グローバルガバナンスの安定に貢献することになる。

 最近の小中学校で深刻な問題となっている不登校の問題の本質も人格形成教育の欠如にあるため、そこが改善されれば不登校も改善するだろう。

 また、最近のニュースで報じられている無差別殺人、虐待、仕事上の悩みからくるうつ病等の精神疾患など、様々な治安問題、社会問題等に対しても改善効果を持つはずだ。