「1つ目はEV販売を増やした。2つ目はEV販売を破壊」

 他のユーチューブチャンネル「ジェフが車を買う」は「秋季予算に燃料税の凍結延長、eVED導入、EV補助金の延長などが盛り込まれた。リーブス財務相は今回の予算で2つのことをした。1つ目はEV販売を増やした。2つ目はEV販売を完全に破壊した」と解説する。

11月28日、予算演説のため下院に向かう前に、ダウニング街11番地(イギリス財務大臣官邸)の玄関前で、レッドボックス(大臣用ブリーフケース)を掲げてポーズをとるレイチェル・リーブス財務相(写真:AP/アフロ)

「排出ゼロのEVは自動車税もゼロのはずだったが『税をかけていい対象』に変化した。これが意味するのは28年4月以降、誰もEVを買わなくなるということだ。今ですらEVは福祉車両か社用車としてしか買われていない。一般消費者はほとんど買っていない」(ジェフ)

「そんな状況で1マイル3ペンスの追加課金が実施されたら、残っていた少数のEV購入希望者も離れていく。次の予算で3ペンスは4ペンスに上げられるに決まっている。つまりリーブス財務相はEV産業を殺したのだ」(同)

 政府は29年以降のインフレ連動値上げをすでに明言している。それでも自宅で安価に充電できるユーザーにとっては、eVED導入後も依然としてガソリン・ディーゼル車よりトータルのランニングコストが安いという試算もある。

 車検で走行距離を確認する仕組みについて、ジェフは「オドメーター改ざんは以前より簡単になった。昔はネジでメーターを巻き戻していたが、今はコードリーダーを挿して数字を入力するだけで電子的に簡単に書き換えられる。みんな改ざんするだろう」と警告する。