ウクライナ支援の主役は米国から欧州に移行
独キール世界経済研究所によると、米国からの支援は今年1~3月の4億8000万ユーロを最後に止まっている。一方、欧州の支援は1~3月186億5000万ユーロ、4~6月200億ユーロ、7~9月104億6000万ユーロで、財政的なウクライナ支援の主役は米国から欧州に移行した。
東部ポクロウシクでは15万人超のロシア軍が攻撃を継続。ゼレンスキー氏は「人々や国家、人間性への犯罪が報われたり許されたりすることがないという原則を欧州と世界のどこにおいても確実にしなければならない」とウクライナの安全保障を世界に結びつけた。
先進7カ国(G7)、欧州連合(EU)首脳も11月22日、ウクライナ和平に向けたトランプ氏の継続的な努力を歓迎しつつ「28項目の初期案には公正かつ永続的な平和に不可欠な重要な要素が含まれている。さらなる作業が必要な基礎になると考えている」と表明した。
欧州首脳は(1)国境は武力で変えてはならない、(2)ウクライナ軍への制限は危険、(3)28項目和平案は現状では不十分――と欧州はトランプ氏の案を丸呑みするつもりはないという明確なメッセージを送った。