選手経験が生きたメンバー外選手への接し方
選手層が厚い中、メンバー外の選手たちも毎日、自主練習に励んでいる。そんな彼らにどんな声を掛ければいいか。考えた末に、私は一歩引いて、そっと見守るようにしました。
私には選手の経験があるので、プレーのこともある程度はわかります。同時に「こうしたほうがいいよ」と言われると、「そんなの、言われなくてもわかってるよ!」と言いたくなる気持ちもわかるのです。
だから、そっと見守る。野球とは関係のない、他愛もない話でリラックスさせたり、気晴らしになるような声掛けを心がけていました。
チームは3年春の選抜高校野球大会に出場して、ベスト8に進出しました。大会前の甲子園練習でグラウンドに入った時は、自分の目で見る甲子園球場に感動しましたね。「甲子園に行きたい」という夢が叶った、野球を続けてきて本当によかったと思いました。
大学では立正大の硬式野球部のマネジャーになった。入学当初は東都大学野球連盟の二部リーグに所属していたが、2年時の秋から一部リーグに昇格。3年時(2018年)の秋には1学年上の伊藤裕季也、小郷裕哉(ともに現・東北楽天)を擁してリーグ優勝を果たすと、明治神宮大会も制して大学日本一に輝いた。大塚さんがマネジャーの仕事を通して得たものとは?
立正大学のマネジャーとしての主な仕事は東都大学野球連盟のリーグ戦の運営でした。
二部リーグ時代は東京、神奈川、埼玉の各球場へ、一部に昇格してからは神宮球場へ行き、朝早くから夜遅くまで、各大学のマネジャーと連携しながら試合運営に関する仕事をしました。
たとえば、お客様(審判をはじめとする連盟の関係者や報道陣など)に対応したり、連盟のホームページに試合の速報を出したり、場内アナウンスを担当したりと、業務は多岐にわたります。
神宮球場には、たくさんのお客様が来られます。東都大学野球連盟の受付で、私がお客様に「お名前をお伺いしてもよろしいですか?」と尋ねると、後で先輩マネジャーから「いつも来られている人のお顔とお名前は覚えなさい」と指導してもらいました。
最初は「毎日これほどたくさんの人が来られるのに、一人ひとりの顔と名前を覚えるなんて、できるわけがない」と思いました。でも後になって、ありがたい教えだと感じましたね。