日本人選手や日本人コーチも参戦?
リーグは、日本とも無縁ではない。エキシビションマッチには、ソフトバンクやロッテでプレーした福田秀平氏が、ヤンキースで活躍したロビンソン・カノ氏らとともに出場した。
新シーズン開幕に向けては、福田氏のほか、ソフトバンクやメジャーでプレーした川崎宗則氏、昨季まで中日で現役だった中島宏之氏ら日本の元プロ野球経験者9名も、アブダビのチームに加入する。
ソフトバンクやメジャーでプレーした川崎宗則選手など日本の元プロ野球経験者もアブダビのチームに加入(写真:AP/アフロ)
野球解説者の上原浩治氏のYouTubeチャンネルに出演した中島氏がチャンネル内で紹介した内容によれば、今年の公式戦は、4チームが一つの球場に集まって試合を行う予定だといい、ドバイの新球場が使用されるだろう。
チームの指揮を執るのも、メジャー経験者だという。上原氏は中島氏との対談の中で、自身にもリーグからコーチのオファーがあったことを明らかにしている。TBSは元プロなども対象とし、リーグでプレーする選手のトライアウトを実施してYouTubeにアップ。プレスリリースでは、日本から元プロ以外に4名の参加が紹介されている。
シェイク氏は日本を野球大国の一つとし、レベルやファンの熱意などへの魅力を感じていることを明らかにしており、新リーグの発展にメジャーリーグだけでなく、日本球界とのつながりを強めたい狙いもあるのだろうか。
11月にリーグが開催されるワケ
リーグの成否の行方を占う上では、リーグの開催日程に注目したい。気温が高い地域事情を考慮しているが、同時にメジャーや日本のプロ野球のオフの時期となり、既存リーグと競合しないことになる。
オフの時期には中南米や豪州でウインターリーグが開催され、マイナーや日本のプロ選手らがレベルアップや実戦経験を積むためにプレーしている。
新リーグは、現時点では日米の引退していた選手らを呼び込んだ程度のレベルだが、今後、オイルマネーを取り込んだり、マーケットが拡大したりすることで、海外から積極的に選手が参加することになれば、既存のウインターリーグと肩を並べていける可能性もゼロではないだろう。