地方の中小企業がAIでグローバル化
学生たちはChatGPTに興味津々で、質問の仕方一つで答えが変わることに驚いているのです。
ある女子学生が、「AIを使うのはずるいことではないんですね」と言っていたのが印象的でした。そう、AIを使うことはズルではありません。
道具を恐れずに使うことが、これからの働く力になるのです。
AIが生み出す富をどう再分配するかという問題も、次の焦点になります。
ベーシックインカムの議論は一時停滞していましたが、AIが雇用を奪う現実が進む中で、再び注目を集めています。
カナダのオンタリオ州が検討しているAI税は、AI導入によって企業が得た利益の一部を社会還元に回す仕組みです。
これが実現すれば、AIによる富の偏在を防ぐ新しいモデルケースになるでしょう。
日本でも、AIが支える地域単位の小さな経済圏が芽生えています。
地方の中小企業がAIを活用してグローバル市場に参入する動きや、地域住民がAIツールで共同生産を行うローカルAI経済の試みが始まっているのです。
AIが経済の中央集権を壊し、地方や個人に新しい力を与える時代が近づいています。
AIが進化するほど、私たちは逆に人間とは何かを考えざるを得なくなります。AIには疲れも感情もありません。しかし、人間には迷いや痛み、喜びがあります。
AIが合理性を極めるほど、人間は非合理の中にこそ意味を見いだすようになるでしょう。