どれだけの人を苦しませれば気が済むのか、摘発されても悪質運転を繰り返すドライバー

 つい先日、筆者は首都高速美女木ジャンクションで発生した追突多重衝突事故の裁判を傍聴しました。奇しくも、この事故の被告もまた、新たに発覚した罪(児童ポルノに関する行為)で追起訴されていました。また、公判の中では、飲酒運転や片手運転のながらスマホのほか、今回の6人死傷事故が、3度目の人身事故であったことも明らかになりました。

 悪質な交通事故は、ひとりの人間が繰り返し起こすケースが珍しくありません。

 多恵子さんは語ります。

「主人の命を奪った石田颯太もそうですが、あれだけの大事故を起こし、まだ刑事裁判も終わっていないのに無免許でバイクに乗っていました。この先、何度も同じことを繰り返す可能性があります。たとえば、無免許で乗ったバイクの自賠責や任意保険はどうなっていたのか、そのあたりも気になります。万一のことがあれば、また次の被害者を生んでしまいます。

 もちろん、被告にも保釈される権利はあるでしょう。でも、その場合は、その後の行動をきちんと把握すべきですし、裁判が終わるまでは免許を取得できないように制限をかけるなど、二次被害が起きないシステム作りが必要だと思います。このままでは私たちのような遺族がまた生まれます。こうした悲惨な事故を生まないよう努力、対策が必要だと思います」

 刑事裁判の再開がいつになるのか、まだわかりませんが、危険運転致死罪で起訴されていながら、無免許運転で起訴された被告がどのように裁かれるのか。裁判官の判断に注目したいと思います。